発炎筒の使用方法?
こんにちは、コジマです。突然の事故や故障で車が動かなくなったとき、パニックになってしまう方も多いのではないでしょうか。そんな緊急時に、落ち着いて安全に対応するためには、事前の知識と準備が欠かせません。特に「発炎筒(非常信号用具)」は、万が一の際に自分や周囲の安全を守るための重要な保安用品です。そこで今回は、発炎筒をいざというときに正しく使えるよう、発炎筒の使用方法から有効期限、交換時期、さらに法的な義務について解説します。
発炎筒とは?
発炎筒とは、火を点けることで光と(場合によっては)煙を発して、周囲に自車の存在を知らせるための緊急信号用具です。主に交通事故や故障などで停止を余儀なくされたとき、他の車に注意を促す目的で使われます。
しばしば「発煙筒」と誤解されますが、以下のように全く別物です。
- 発炎筒
車の事故や故障を後続車に知らせるため、炎などによって強い光を発生させるもの。 - 発煙筒
登山・災害時などに自分の居場所を知らせるため、大量の煙を発生させるもの。
道路上で煙を発生させてはかえって危険を招く場合もあります。読み方が同じため、ネット購入などの際は間違えないよう注意してください。
発炎筒の使用事例
発炎筒が使われる具体的な状況は次の通りです。
- 高速道路で燃料切れやパンクなどで緊急停止をせざるを得ないとき
- カーブなど見通しの悪い場所で故障してしまったとき
- 気象状況がよくない状況下でクルマを停止しなければならなくなったとき
上記のような事態が起きたら、後ろから走ってくるクルマに対して発炎筒の鮮やかな赤い光や煙で知らせ、追突などの事故を防ぎます。昼間なら約600m、夜間なら約2km先からでも確認できると言われ、燃焼時間はおよそ5分以上。激しい雨の中でも使用可能な製品が多く、遠くから接近する車両にも「何か異常が起きている」と認識させることができます。
発炎筒の使用方法(手順と注意点)
発炎筒はマッチのようにこすって火をつける構造になっています。手順は以下の通りです。
-
発炎筒を取り出す
運転席・助手席の足元やドアポケットなどに収納されていることが多いです。車種によって収納位置が異なるため、あらかじめ場所を確認しておきましょう。 -
キャップを外す
底部のキャップ(点火用こすり部分)を外します。 -
点火部をこすって着火
発炎筒の先端をキャップの内側にこすりつけ、火をつけます。マッチに火を付ける時に近い感覚で、やや力強くこすり付けるのがポイントです。 -
発炎筒を車の後方に設置
車の進行方向と反対側(後方)に向け、車から約50mほど離れた場所に置きます。高速道路上で停車する際は、発炎筒と同時に三角表示板(停止表示器材)を設置することを忘れないでください。これを怠ると「故障車両表示義務違反」となり、罰金が科せられる場合があります。
発炎筒の交換時期と有効期限
発炎筒には有効期限があり、多くの製品では製造からおよそ4年程度とされています。本体に使用期限が記載されているため、定期的に目視でチェックしましょう。期限切れの発炎筒は正常に作動しない可能性があるため、期限前に交換することをおすすめします。
以下の状態が見られる場合は、有効期限内であっても早めの交換を検討してください。
- ケースにひび割れや変形がある
- サビや腐食が見られる
- 点火部のキャップが破損している
発炎筒に関する法的義務
発炎筒に関する基準は道路運送車両の保安基準(第43条の2など)で定められており、車に常備することが義務付けられています。発炎筒がないと車検を通らない場合があります。
なお、法律上は発炎筒装備が義務化されているものの、未装備そのものに対する直接の罰則規定が設けられていない場合もあります。ただし、整備命令に従わない場合には罰金(最大で高額となる可能性)などの行政措置があり得ますので注意してください。
非常時に備えるためには(使わない方がいい場合)
発炎筒は重要なツールですが、状況によっては使用を避けた方がよい場合もあります。
- トンネル内で停止したとき
発炎筒の煙がトンネル内に充満して視界を悪化させ、さらなる事故につながる危険があります。 - 車両からガソリン漏れがある場合
発炎筒の火が引火して二次被害を招く恐れがあります。
近年は発光ダイオード(LED)を使用した「LED非常信号灯」も普及しています。LEDタイプであれば火や煙の危険がなく、トンネルや燃料漏れが疑われる場面でも安全に使用できます。国土交通省の保安基準に適合した製品であれば車検対応の代替品としても有効です。
最後に
発炎筒は、事故やトラブルに遭遇したときに、ドライバー自身と周囲の命を守るための重要なツールです。普段から点検し、正しい使い方を確認しておきましょう。使わずに済むのが一番ですが、いざというときに正しく使えるように備えておくことが大切ですね。