車上荒らしの実態と対策|手口・被害時の対応・防犯方法
こんにちは、コジマです。車のパーツや現金などが狙われる車上荒らしは、車を所有する方にとって非常に注意したい犯罪です。警察庁が発表した犯罪統計によると、自動車盗認知件数に対して検挙率は45.6%程度となっており、計画的な犯行も多く検挙が難しい状況が伺えます。
この記事では、車上荒らしの手口・被害に遭った時の対応・防ぐための対策について詳しく解説します。
車上荒らしの手口
車上荒らしの方法は年々巧妙化しており、特にスマートキーや電子制御を悪用した侵入が目立ちます。代表的な手口は以下の3つです。
1. 窓ガラスを割って侵入
最も古典的な方法で、運転席や助手席横の三角窓を割って侵入するケースが多く見られます。窓を割った後にドアを開けて車内を物色するほか、鍵穴や配線を細工しエンジンを始動させて車ごと盗む犯行もあります。
2. リレーアタックによる侵入
スマートキー搭載車を狙った手口です。スマートキーの電波を特殊な装置で増幅・中継し、離れた車のロックを解除して侵入します。車両盗難にも多く使われる方法です。
3. CANインベーダー
近年急増している新しい手口で、車両の電子制御装置(CAN)に直接侵入する方法です。モバイルバッテリー型の機器を車に接続し、ロック解除やエンジン始動を行います。
車上荒らしに狙われやすいもの
- カーナビ・オーディオ機器・ETC車載器
- 外装パーツ(バンパー・ドアミラーなど)
- トランク内のゴルフバッグや工具
- 外から見える財布・かばん・衣類
車上荒らしに遭った時の対応
1. 警察へ通報
まずはすぐに警察へ連絡しましょう。証拠を守るために、警察到着までは車両に入らないことが重要です。
2. 盗まれたものの確認と手続き
特にクレジットカードやETCカードは悪用される可能性が高いため、速やかにカード会社へ連絡し利用停止の手続きを行ってください。
3. 車両保険の確認
「車両保険」や「手持ち品(身の回り品)特約」に加入している場合、車や持ち物の損害に対して保険金が支払われる可能性があります。必ず被害届を提出し、保険会社に連絡しましょう。
車上荒らしを防ぐための対策
- 短時間でも必ず施錠:わずかな油断が狙われる原因になります。
- イモビライザー搭載車を選ぶ:標準装備が多いですが、非搭載車より狙われにくい傾向があります。
- スマートキーを電波遮断ケースに入れる:リレーアタック対策として有効です。
- 防犯カメラを設置:自宅の車庫や駐車場にカメラを導入すると抑止力になります。
- 防犯アイテムを活用:ハンドルロックやタイヤロック、防犯ブザーなど。
- 車両保険に加入:万が一に備えて補償内容を確認しておきましょう。
まとめ
車上荒らしは短時間で行われるため、被害は車の破損から高額な金品の盗難にまで及びます。「車に貴重品を置かない」「人目につく明るい場所に駐車する」といった基本的な防犯意識を持つことが最も重要です。さらに、車両保険や防犯アイテムを活用し、日常から備えておきましょう。