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年末繁忙期を迎える運送業界②




こんにちは、コジマです。
さて今回は前回の続きからです。忘れている方は是非前回のブログを読み返してくださいね。




繁忙期に備えていますぐできること

現在ドローンやロボットでの配送、自動走行トラックなどの実証実験が国内でも積極的に行われています。しかし、まだ実証実験段階であるため、実際に公道に導入されるためには法の整備などを含めるとまだ年月はかかるものと予想されます。また、トラックの自動運転が始まったとしても、最終的に人が介在しなければ荷物を消費者の手元へ届けることができません。現状における現実的なITの活用という意味では、車両やドライバーの状況のリアルタイムな見える化と共有化かもしれません。そしてそれを現場のタイムリーな意思決定につなげていったり、蓄積したデータを解析することでオペレーションの改善点を洗い出し、そこをさらに効率化させていくようなPDCAを高速回転させていくことでしょう。どのようなスケジュールで配達を行なうか、天候や混雑状況を加味した最適な配送ルート、配達の変更はあるのか、それはどのように変更になりそうなのか、またリアルタイムの配送状況はどのようなものか、事前に予測できる問題は何か…。配送における情報は多岐に渡る上、常に流動的なものです。そのため、リアルタイムに正確な情報を把握していくことは生産性の向上に必須です。荷主と物流業者との間で互いのスケジュールや状況などを、タイムリーかつ正確に共有できていれば、何か問題が発生した場合にも迅速に状況や原因を把握し対応することでき、非常に便利です。各車両をコネクテッドにするためには、従来は大掛かりな車載器などを搭載して通信させていましたが、最近は手軽にコネクテッドにできるような様々なクラウドサービスが登場してきています。日々のオペレーションの可視化だけでなく、データが蓄積されていくことで余剰車両を割り出したり、無駄に走行されているルートを判別したり、事故リスクの高いドライバーを事前に判別して対応したり、非常に細かいレベルでの業務最適化に取り組んでいくことができるようになります。また、車の事故を減らすことで会社の保険料を大幅に削減できたり、運行計画にブレがなくなったりするなど、派生的なメリットを挙げればきりがありませんね。




サステナブルな事業体制へ

前回の冒頭でドライバーの労働時間の増加や労働人口不足、それに逆行するように増加の一途をたどる荷物。年末は世間のショッピングがさらに加速するため、運送業者にとっては配送スケジュールがいつもに増して過密になります。その負担は結局現場のドライバーにのしかかってきます。そういった現場の状況は非常にリアルで、「早くトラックが自動運転化されればいいのにな」というような時間軸の話ではなく、今日明日にでもなんとか改善していって欲しいという切実さがそこにはあるはずです。事業者側としても、荷物を受けなければ売上にならない、つまり給料が払えない、となるので、仕事はできるだけ受けたい。受けたいが、運ぶ人手が足りない。1人あたりの負担を上げて配送しようとすると、昨今の規制強化によって摘発されたり、ドライバーたちが黙っていない。この辺りはとても難しい問題です。最近では、消費者が購入できる宅配ボックスの登場や、コンビニ受け取りに代表されるような自宅以外での受け取りなど、運送業者だけでは解決できない「荷物の受取人側の課題」への対策も徐々に拡充してきている印象は受けます。今後は、荷主、運び手、受取人の三者がそれぞれテクノロジーや新しい仕組みを創意工夫していくことで業界全体の配送効率を上げていく取り組みが進み始めていくと、この業界にも光がさしてくるのではないかと思います。また、ドライバーを抱える各事業者は、今一度自社のドライバーのリソースが有限であること、そして簡単にはリプレイスが効かない時代・環境になっていることを再認識し、長期的な観点でいかに事業をサステナブルなものにしていくことができるのかを考え直してみるのもよいかもしれませんね。

それでは次回のブログでお会いしましょう。

コジマ。



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