高揚し続けるガソリン代
こんにちは、コジマです。
資源エネルギー庁が8月30日に発表したレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均、28日時点)は1リットル185.6円と、15年ぶりに統計開始以降の最高値を更新。補助金の縮小や円安の進行により、値上がりは15週連続。岸田文雄首相は8月30日、9月末に期限を迎える予定だったガソリン補助金について、年末まで延長すると表明。9月7日から段階的に拡充し、10月中にレギュラーガソリンの全国平均価格が175円程度となるよう調整していく構えだ。とのことです。これは我々スリープラスワンのように配送業しているものだけでなく、全国民が頭を抱えている状況ですよね。そこで今回はガソリン価格について調べてみました。
石油はどこから来ているのか?
残念なことに日本で石油はほぼ取れないので輸入しています。輸入した原油を精油してガソリンが作られています。原油はサウジアラビアなどから輸入している事がほとんど。ガソリンの内訳の55%を占める本体価格というのは、ガソリンの原料となる「原油価格」が大きく影響しています。
なぜガソリン価格が下がらないの?
中東情勢が落ち着いているのになぜガソリン価格が下がらないのか?と疑問に思われる方もいるかと思いますが、それは円安の影響が大きいと考えられます。2022年には一時1ドル、150円となり、その後円高傾向となり落ち着いたかと思われましたが、最近では1ドル140円半ばとなっています。中東情勢は落ちついてるが円安が進行すると輸入に頼っているガソリンは高騰するため、中東情勢に加え円の動向にも注目する必要があります。
2020年のガソリン価格が下落した2つの理由
2020年の上半期がここ最近で一番ガソリン価格が安かった年になります。
その理由とは、
①世界的に原油価格が下落していた
②新型コロナウィルスの世界的流行で原油の需要が減った
この二つが大きな理由です。今はコロナよりもアメリカの金融政策による価格変動のが大きいみたいですね。
ガソリン価格が決まるしくみとは?
ガソリン価格は先程お話した「原油価格」と「税金」の2つが大きく関係しています。
「原油価格」
原油の輸出国は全世界に原油を販売しており、近年では中国が大量に輸入しています。しかしその中国経済も失速が見られ、原油の需要が低下。その上でアメリカではシェールガスという石油の代わりに燃料となる天然ガス輸出が行われているため、世界的な原油需要が減少しています。そうなると輸出国は原油の価格を下げて販売することになります。日本がそのタイミングで輸入をすれば、安く原油が手に入るためガソリンが安くなるという仕組みなのです。
「税金」
実はガソリン本体の価格は55%程度で、残りの45%は税金になっています。
「レギュラーガソリン1リットルに掛かってる税金」
石油税2.8円、ガソリン税(本則税率)28.7円、ガソリン税(暫定税率)25.1円、消費税10%
これらはガソリン本体価格がいくらであっても同一の金額が掛かっています。つまり、ガソリン価格が下落したというのは、ガソリン本体価格が下がったことを意味します。
まとめ
2023年のガソリン価格は急騰しています。その中でも、ガソリン代の仕組みを知っておくことでお得に車に乗れるかもしれませんね。税金は固定のため、ガソリン価格の上下は本体価格の上下で決まる。というのは驚きです。車の維持費の大部分であるガソリン代も、世界的に価格の上下を確認するといいかもしれません。
それでは次回のブログでお会いしましょう。
コジマ。
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